2016/10/01

渡辺寛『赤線全集』

戦後の色街〝赤線〟──

全国350箇所もの売春街をルポタージュした唯一無二の奇書『全国女性街ガイド』。昭和30年、その『全国女性街ガイド』発行後ほどなく消息を絶った謎の作家、渡辺寛が遺した赤線ルポタージュの数々がついに集成&復刻。

家族へのインタビューに成功。半世紀を超えて渡辺寛の半生が明らかになる。

本人直筆のプライベート日記を別冊収録。『赤線跡を歩く』の著者、木村聡氏を迎えての座談会など、圧倒的なボリュームと多面的な角度から、〝渡辺寛・赤線史〟を辿る決定版。

書誌情報

・A5
・222ページ / モノクロ
・日記(別冊付属)

自由国民社全面協力 赤線作品の数々を大量収録

『全国女性街ガイド』の版元である自由国民社(季節風書店)全面協力のもと、赤線作品を大量発掘。全12篇、約90,000字の大ボリューム。

収録作品

・赤線区域の経済白書
・赤線漫談
・赤線涼談
・あのまち・このはな花街めぐり
・全国・温泉花街遊び相場しらべ
・わたしは知りたい
・千人の職業女性に接した私の結論
・東京の女体めぐり
・旅の女
・女が名物の秋の温泉旅行ガイド
・温泉千夜一夜
・女体風土記

家族インタビュー・渡辺寛の〝線後〟

渡辺寛のご家族へインタビューに成功。驚くべきことに、家族は父 渡辺寛が『全国女性街ガイド』を書いていたことを知らなかった──。家族が明かす、渡辺寛の素顔と半生。

直筆プライベート日記を別冊収録

渡辺寛の家族承諾のもと、昭和34年、家族での年越し北海道・北東北旅行を綴った日記を収録。渡辺寛直筆の日記をそのまま復刻、別冊収録。貴重なプライベート写真を大量収録。

鼎談・『赤線跡を歩く』の跡

『赤線跡を歩く』の著者 木村聡氏、同著編集者 竹内尚志氏(自由国民社編集部長)、同著編集者 中山銀士氏(中山デザイン事務所)を迎えての鼎談(完全取り下ろし)。発行から18年目に振り返る「『赤線跡を歩く』の跡」


訂正

P151
誤:公明党
正:共産党

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